チャリで攻めるブログ

-いざ世界へ-

61日目 トルコ:スィワス → ギュミュシュハネ

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朝ごはんはパンとハチミツ。

 

次の目的地は黒海沿いの港町トラブゾン。

イランビザを取得するのが目的です。

 

といっても、以前は申請してその日のうちにゲットできていたものが、近年ビザ取得の難易度が上がったみたいです。

なので運良く上手く取れればいいな、取れなかったらそれはその時考えよう、くらいのノリで進みます。

 

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少し漕いでスィワスに入ります。

トルコ生活史上3番目くらいに大きい街だったけど、特に何もせずに出ました。

 

通りがかったとこのストリートミュージシャンのユニットをちょっと聴いて拍手送ったくらいです。

 

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そんでまた何もない道を50km以上漕ぎます。

 

こういう道では、自分の将来設計をしたり、就活に向けて自分の中でとことん自己分析をしてみたりとか、

「真面目なテーマでひたすら考え事をする」

か、はたまた逆に

「ものすごくどうでもいいことを最後まで考え抜く」

って事をしながら漕ぐと、ものすごく有意義な時間を過ごせることに気づきました。

 

たしかこの時のテーマは

「マヌカハニーの『マヌカ』ってなんだろう」

だった気がします。

 

マヌカさんが開発したか、もしくはどっかのマヌカ地方的なところで採れるハチミツなんだろうなって事で自分の中で結論が出ました。

 

調べたら一発なんだろうけど、あえて調べないでおくのがミソです。

 

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そんな事を考えてたら山にぶち当たりました。

めちゃくちゃしんどいなと思ったら、トルコ史上最高の標高2000m越えです。

登りきるのに3時間くらいかかりました。

 

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その後もなにが辛かったって、 せっかくの下りなのにヘアピンカーブばっかりだし道も悪いしでブレーキかけながらしか下れなかったこと。

しかも急すぎてめちゃくちゃ怖いし。

 

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途中にあったすごく綺麗な崖。

別に名所でもなんでもないけど、地味にお気に入りの写真です。

 

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山を下りきると、やっぱりトルコの露天のおっちゃん達はめっちゃ果物くれます。

 

日も暮れそうだったのでこの日はここらへんでガソリンスタンドを見つけて終わりにしました。

 

 

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次の日は気分転換で、今までとはちょっと違ったテイストの道を選びました。

普通に漕ぎにくいし上りもキツかったので開始20分で後悔。

でも引き返さないのが漢の性です。

 

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というか、どっちにしろトラブゾンまで行くには大きな山脈を越えなきゃいけないことがわかっていたので。

だいぶ覚悟は決めてました。

 

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が、やっぱり想像以上にしんどすぎる上りがひたすら続きます。

 

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そんな時に、途中の道ばたでヘバってたら救世主が現れました。

 

「おーい、どこ向かってるんだ?」

「え、えーっと、(地図見ながら)次はケルキット、ギュミュシュハネ、トラブゾンって感じです」

「よっしゃ乗ってけ!」

「まじすか」

って感じ。

 

もう本当に神様かと思いました。

一緒に自転車積んでもらって、お言葉に甘えてトラックに乗り込みます。

 

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神様の正体は、ギュミュシュハネで果物屋を営んでいるエズデミルさん。

 

運転がめちゃくちゃ荒かった上にスピードメーターとシートベルトがぶっ壊れていたのは置いといて、すごく助かりました。

えげつないくらいの山道だったし。

 

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ギュミュシュハネについて、トラックから自転車おろそうとしたらものすごい勢いで引きとめられます。

 

なんとロカンタでご飯までご馳走してくれました。

人間ってこんなに優しくなれるんですね。。

ここまでしてもらうと、嬉しさとかありがたさを通り越して少し自己嫌悪みたいな感情が芽生えてきます。

本当にありがとうございました。

 

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その後もただただ山道だったけど、エズデミルさんの優しさを胸に頑張って漕ぎました。

作業員のあんちゃんたちの声援を受けながら。

 

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それからは本当にしんどすぎてなんも写真撮ってないです。

 

日も暮れて、山の中にあったカフェでお兄さん方とチャイタイム。

そのままカフェのそばで野宿させてもらいました。

 

走行距離

160kmちょい

120kmくらい

 

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