チャリで攻めるブログ

-いざ世界へ-

92日目 インド:ブッダガヤ

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ブッダガヤ、静かでのんびり過ごすにはもってこいの場所です。

思わず長居しすぎてしまいました。

この地で過ごしたことが、この後のインド生活がすごく良いものになる大きなきっかけになったと思います。

 

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まず宿。

尊敬するサイクリストのけいたさんがブログでイチオシしていた「TARA GUEST HOUSE 」ってとこに4泊しました。

Wi-Fiとシャワー付き、シングルもダブルも値段は一緒で一泊300ルピー。

全体的に綺麗で、スタッフの皆もすごく親切でした。

こりゃけいたさんがあんなにオススメするのもわかるわって思うのと同時に、自分からも強くオススメさせてください。

ブッダガヤにお立ち寄りの際は是非。

 

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まずは世界遺産のマハボディ大菩提寺に向かいます。

入場自体は無料なんだけど、カメラの持ち込みにお金がかかります。

携帯のカメラしかないけどまぁいけるべって思って、100ルピー払って入場しようとしたらセキュリティチェックに引っかかりました。

なんと携帯は全て持ち込み禁止みたい。

100ルピー払い損じゃん…って思いながらも、デポジットカウンターに携帯を預けて入場します。

 

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なので写真が外から撮ったこれしかありません。

菩提寺も菩提樹もすごくフォトジェニックだったのでちょっと残念です。

 

寺院の敷地内には性別問わずたくさんのお坊さんがいました。

アジア系の顔つきをしてる人が多かった印象で、恐らく聖地巡礼のような感じで世界中から集まってるんだと思います。

 

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各国のお寺が集まっている中で日本寺もありました。

厳かなんだけれども、温かく包み込んでくれるような優しい雰囲気を纏った空間。

隅の方にちょこんと座って目をつぶり、珍しく考え事をしました。

 

デリーに降り立って初日から面食らわせられたインド、そんなこともあってか、ここまでしょうもないくらい些細なことにもイライラしながら進んできました。

砂埃と排気ガスにまみれた空気、逆走してくる車、事あるごとに集まってくるインド人とかとか。

それらに対して、心の中で中指を全開におっ立てながら進んできたこれまでの道のり。

思えば、自分の中の常識にとらわれまくっていたことにやっと気付きました。

 

ここはもちろん日本じゃないし、ましてや自分は異国の地にお邪魔させてもらっている身です。

たった20年ぽっちの人生で作られたちっぽけな「常識」というレンズを通してしか異国を見られないのはすごくもったいなくて、そのレンズを他の世界に当てはめようとするのはとても失礼なことだと思いました。

そしてなにより、この旅の中でたくさんの人から貰った温かさやエネルギーみたいなものを、しょうもないイライラで消費してしまうのは絶対に違う。

おっ立てていた中指はそっとしまって、でも構えたガードは絶対に下げずに。

 

そんなことをいろいろ考えてたらいつの間にか1時間くらい経ってました。

 

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宿に戻ってきたときにオニイサーン!って声を掛けてくれて仲良くなったシヴァさん。

宿のそばでちっちゃい商店を営んでて、ことあるごとにチャイをくれます。

写真では姪っ子に説教してるみたいに見えるけどたまたまです。

この人がいなかったらブッダガヤの魅力が半減してたくらいの存在です。

 

この人絶対にどこかで見たことあると思ったら、やっぱりけいたさんのブログにも出てきてました。

けいたさんのことはガッツリ覚えてたくせにおれの名前はなかなか覚えてくれない。

自分のことをシヴァさんって呼ぶあたりが愛くるしい。

 

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夜は飲み会に誘われました。

たぶんここではお酒は違法で、ほっそい路地を通ってものすごく入り組んだ先にある暗い小さい小屋でみんなでこっそり密造酒?を飲みます。

インド人が他にも何人かと、同じ宿に泊まっていた日本人のゆうぞうさんも一緒でした。

 

お酒は焼酎を濃くした感じであまり美味しくなかったです。

あと、インド人みんなお酒弱い。

「もっと飲めよ!」「いやいやもういいって!」みたいなくだりがインド人同士でも繰り広げられます。

飲み会ってどの国も同じなんだなってゆうぞうさんと一緒に笑ってました。

 

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次の日、シヴァさんのバイクでブッダガヤ郊外のツアー。

朝4時半起きはなかなか辛かったけど、前日行くって言っちゃったからには寝坊できまい。

 

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ブッダが悟りを開く前に苦行をしていた山。

2日酔いのシヴァさん結構つらそう。

 

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登りきったところに寺院があって、洞窟の中にブッダが祀られています。

そういえばヴァラナシあたりで帽子を落としたみたいで、ブッダガヤでは基本頭にタオル巻いてました。

 

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トトロの木。

苦行を終えたブッダはこの木のそばを通ってセーナ村というところを目指しました。

 

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セーナ村とスジャータ寺。

ブッダがこの村にたどり着いたときにスジャータという村の娘が乳粥を差し出して、ブッダは苦行中にも関わらずそれを食べてしまいました。

それがいまや伝説となって、スジャータがここに祀られています。

 

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最後に村の孤児の学校を案内してくれました。

いろいろ説明を受けたあと、寄付の話に。

 

あまり言いたくないけど、説明されているときからこの流れは薄々感づいてて、インドではこういう詐欺の手口があるってことは前々から知っていました。

この学校がそうだっていう確証はないけれど。

 

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「授業はすべてボランティア活動で行われていて、寄付のお金は全て教材など子供たちのために使われます」と説明されたので、領収書とかレシートなど、その証拠はあるのか尋ねてみたところ、残して無いとのこと。

 

「別にあなたたちを疑ってるわけじゃないけど、お金をもらって活動している以上そこらへんは明確にすべきだと思うよ」

と伝えた上で、本当に少ない額だけど寄付させてもらいました。

 

寄付名簿には嘘でしょってくらい高額の寄付がずらっと並び、中には日本人の名前も。

うーん、正直後味はあんまり良くなかった。

 

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滞在中、昼間は基本的にブラブラするかシヴァさん商店の前で子どもと遊ぶ生活です。

シヴァさんの息子。ませてる。

やっぱり子どもって本当に無邪気で、汚い世界のことは知らずにすくすくと育ってほしいと心から思います。

 

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ある夜はご近所で不幸があったらしく、その法事になぜか自分が招待されました。

公民館みたいなところに大人数が集まってみんなで会食をします。

 

ご遺族さんがみんなに料理をふるまってくれるんだけど、どれもこれも美味しすぎました。

また1つ知らない文化に触れることができて良かったです。

 

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4日目、珍しく雨だったので速攻で延泊決めました。

シヴァさん商店の前でのんびりしてると、このおじいちゃんがスタッフをしてる日本画?の美術館に招待されたので行ってみることに。

おじいちゃんと自転車2人乗りで。

 

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仏像画がズラッと並んでるんだけど、正直ちんぷんかんぷん。

 

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いつの間にか前輪がパンクしてたのを直したり。

 

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最後に、このIDEA RESTAURANTっていうレストランにもお世話になりまくりでした。

宿から近かったってだけだけど、どれも安いし美味しいしで滞在中5回は行った。

その上オーナーさんがすごくアツい仏教徒で、自分の話をしたところ熱い眼差しで人生論や世界観について語ってくれるような人です。

 

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仏教の聖地だからか、なにか達観している人が多いというかそんな印象でした。

間違いなくインド史上で1番大好きな町です。