103日目 バングラデシュ:ダッカ → ベナポール
ダッカに到着したはいいものの、まさかの土砂降りです。
とりあえずアタリをつけていた宿に向かいます。
雨が降ってるのもそりゃあ嫌なんだけど、なにがもっと嫌かってあちこちでプチ洪水と浸水が起きていたことです。
こういう道、2分くらい通るのをためらってから意を決して突っ切ろうとすると、思いのほか深さがあってタイヤ半分くらいまで水に浸る。
このトラップに3回くらいやられました。
というわけで、必死こいて10kmくらいこいで宿に着きました。
日本人宿の「あじさい」という宿です。
実は、前の記事でも言っていたバングラデシュでやりたいことっていうのは、ここで短期間のインターンシップをさせてもらうことでした。
ブッダガヤに滞在しているあたりから問い合わせのメールは送っていたんだけどなかなか返信が来ず、なんならもう直接行ってしまえの精神です。
宿のリンクを一応下に貼っておきます。
インターンシップ募集、予約、問い合わせもこちらからどうぞ。
チェックイン時にインターンシップ申し込みの旨を伝えると、なんともうすでにインターン生がいるとのことで受け付けられないとのこと。
な、なんだと…。
バングラデシュに来た理由がこれくらいしかなかったので、もうこの時点でバングラデシュの目的達成しちゃいました。
日本食のレストラン「ながさき」も併設してあるので、とりあえず日替わりのお弁当をいただきました。
久々の魚、めちゃくちゃ美味しい。
たしか300タカ(410円くらい)です。
結局ダッカには2泊したんですけど、ずっと土砂降りだしほとんど部屋に引きこもってました。
近所のスーパーとハンバーガー屋に行ったくらいで、2日間の総移動距離たぶん500mもないくらいです。
写真もこれと数枚しか撮ってないけど、しっかりとゆっくりできたので良かったということにしておきます。
そしてダッカ出発。
ほんとはこのままミャンマー方面に向かいたかったんだけど、偶然宿のテレビでミャンマーからバングラに大量に流れ込んできているロヒンギャ難民の報道を目の当たりにしました。
これについては結構考えさせられました。ルートだけじゃなく国際政治とか歴史についても。
まぁうだうだ考えててもしょうがないという結論に至り、安全第一でインドに引き返すことに。
でもスーチーさん、あんたが思う「平和」って一体なんなんだ?
出発の前に、オーナーの千鶴さんがどデカイおにぎりを持たせてくれました。
気さくな方でとても心配してくれて、まさに「バングラの母」というようなお方でした。
この日の朝、スタッフのバングラ人たちがすごい勢いで怒られてたけど。
とても居心地のいい宿だったので、ダッカにお立ち寄りの際は是非。
なんとか晴れてくれました。
やっぱり首都ってこともあってか人も車も多いです。
というかバングラデシュ、人口密度が世界一らしいし。
でもインドほどやかましくないし、秩序もそこそこあるなっていう印象でした。
あと気づいたのが、バングラデシュのサイクルリキシャーのほとんどが電動です。
後ろにモーターが付いてて、運転手のおっちゃんは半ばドヤ顔で颯爽と走っていきます。
インドではなかなか見なかった光景なので結構びっくりしました。
都市部を抜けると人も少なくなってきて、水と緑が豊かな田舎道になってきます。
路面もそこまで悪くないし、走っててめちゃくちゃ気持ちがいい。
水が豊かすぎて、というかこないだの大雨で、小学校の校庭水没してしまってるけども。
いただいたおにぎりでお昼休憩をはさみ、
大きい川にぶち当たりました。
パッドマ川って言うんですけど、実はガンジス川から繋がっている川です。
ヴァラナシぶりの再会、特に感じるものはありませんでした。
橋がないのでチケットを買ってフェリーで向こう岸に渡ります。
チケット1枚20タカ(28円)
安いのは本当に嬉しいんだけど、これで燃料代とか人件費とか諸々をまかなえているのかが本当に心配になります。
対岸について少し漕いだあたりで日が暮れそうだったのでモスクで野宿交渉しました。
バングラデシュはイスラム教の国なので割とそこらへんにモスクがあります。
今から礼拝の時間だからちょっと待ってて!
って言われた後に、
なんと空いてる部屋を貸してくれました。
超熟睡できたし、水道も整ってるしで最高でした。
次の日。
そういえばバングラデシュに入ってからそれっぽいもの食べてないな…と思ったので、道路脇のお店に入店。
バングラデシュではインドのダバみたいな食堂は一回も目にしてないので、ここらへんでちょっとインドが恋しくなってることに気づきました。
そんなことまずありえないと思ってたのに。
他の人が食べているものを指差して同じものを注文。
ほとんどインドと同じような料理でした。
ただこのチャパティ?プーリー?がインドとは少し違って、モチモチしてて美味しい。
5枚くらいおかわりしました。
そしてたぶんバングラデシュのエナジードリンク。
スピードって名前がなんか縁起良さそうで好きです、味も普通に美味しい。
お店のおっちゃん、ダッカから来ましたって言ったら腰抜かすほど驚いてたから、実はフランスから来たなんて言ったらたぶんショック死するなと思って言えなかったです。
そしてここらへんから急に道が悪くなり始めました。
道路の穴に気を取られて全然進まない。
せっかくスピード飲んだのに。
他にも事故って大破したバスが道路にそのままになっていたり、陥落した橋の復旧も全然進んでなかったりで、地方によってインフラの整備的なものがまちまちなのかなって思いました。
でも実は大破したバスは割とどこにでもあって、道中3回くらい同じような光景を見てます。
日本から遠く離れた地でJAFのありがたみを感じました。
あとはイスラム教の国だから女の人の姿ぜんぜん見ないのかな、と思って入国したんですけど、そんなことなかったです。
田舎でも普通に女の人が出歩いてます。
トルコの田舎とかは全くと言っていいほど女性の姿を見かけなかったのに、何か違いはあるんだろうか。
そして国境の町ベナポールに戻って来ました。
おちゃらけボーイズも健在。
このあとはインドに再入国してコルカタ戻って、次の国タイに向かいます。
国境着いたはいいもののバングラの出国税で500タカ取られたり、インド再入国でまた揉めて2時間くらいかかったり、気づいたら後輪がなぜかパンクしててさらにイライラしたりてんやわんやでした。
でもインドに入った時はなぜかものすごく安心感があって、自分でもびっくり。
うるさくて汚くてごちゃごちゃしてるのに、知らない間に馴染んでしまっていたみたいです。
バングラデシュ
滞在日数:5日
累計走行距離:270kmくらい
使った金額:4151タカ(5700円くらい)