163日目 中国:容县 → 肇庆
朝、寒すぎて目が覚めました。
「夏は暑すぎて眠れないから野宿するなら絶対冬がいい」と思ってた夏場の自分をグーパンチしたい。
寝袋から出て支度してる間に手足の指がちぎれそうになります。
手袋とモコモコ感の強い靴下が欲しいです。
とりあえず入った食堂で中国で初めて不味い料理に出会いました。
左側のコーンスープ。
もうコーンスープじゃなくて"とうもろこし湯"って感じ。
日中になると気温が上がって漕ぎやすい。
朝晩が寒かったのは高地だったからってのもあるかもしれないです。
昼過ぎあたり、これまで漕いできた広西チワン族自治区というエリアから広東省に突入しました。
中国についてほとんど無知な自分でも「カントン省」って聞けばなんとなくあぁーってなります。
あとは省都の広州市は広州恒大っていうサッカーチームで知ってる。
とりあえず広州を目指して進みます。
広東省に入って最初の大き目な街、罗定市あたりからやけにコンビニが増えはじめました。
タイでもそうだったけど、コンビニがたくさんあると補給がすごく楽な反面、ついついちょっと寄って無駄にお菓子とか買っちゃうっていうデメリットがあります。
味方なような敵なような、難しいところです。
あとはちょっとしたお役立ち情報。
中国の国道を走ってるとよく目にするこの案内標識、絵を見ても服务区っていう言葉からも、サービスエリアがこの先にありますよっていう標識です。
が、おれの経験上この標識のだいたい8割くらいがフェイクです。
進んでも何もないか、あってもガソリンスタンドだけぽつんとあって駐車場とレストランはどこ?ってなります。
この標識に何度騙されたことか。。
この日は下りがメインだったので思いの外グングン進みました。
ってことで野宿場所はこちら。
椅子とテーブル?の存在感が気になりすぎたけど特に何事もなかったです。
現代アートのような何かを感じてなかなか嫌いじゃない、そして夜はやっぱり寒い。
朝ごはんで食べた何かがすごく美味しくて、今調べてみたら肠粉(チャンフェン)っていうみたいです。
おばちゃんが手際よく鉄板の上でクレープと同じような要領で作ります。
包まれた溶き卵にダシが効いてて美味い。しかも5元と安い。
日本でも屋台とかで作ったら売れると思います。
この時の写真じゃないけど、ご飯たべてるといろんな人が話しかけてきてくれます。
そしてやたらとタバコをわけてくれる。
トルコの人達と似たようなものを感じます。
中国語の聞き取りは全くもって出来ないので、まずはじめに日本人だよってことと自転車で旅してるんだよってことを伝えて、後は知ってる限りの単語とフレーズをフルで使って会話を自分のペースに持って行こうと試みます。
でも中国の人達はそうはさせてくれません。
おかまいなしにガンガン質問攻めしてくるし、トークも止まらない止まらない。
結局は相槌と笑顔でなんとかごまかすか筆談に持っていくんですけども、それでも割と仲良くなれちゃうので楽しいです。
この日の道中は5kmくらいズラーッと石屋と採石場が立ち並んでいるのを「誰がこんなに石買うんだ」って思いながら漕いで、
やっぱり途中コンビニに寄ってアイス食べちゃったり、
中国のコンビニアイスはフワフワモチモチした食感で美味しい。
なかなかデカい肇庆市の橋を渡って、
夕方休憩してたらそばにあった宿のご家族に声をかけられて、すごく温かい人達だったので一泊させてもらいました。
この日も野宿するつもりだったけど45元(800円弱)にまけてくれたし、シャワーのドアの防御力を見誤って廊下を水浸しにしちゃっても怒られなかったし。
肇庆市莲花镇の锦记旅业という宿です。
花と旅业っていう文字しか読み方がわからねえ。
走行距離:
160km
129km