171日目 中国:深圳・香港 → 于都县
新年明けましておめでとうございます。大陸横断の旅は残りわずかですが、2018年もどうぞよろしくお願いします。
そして話はクリスマスまで遡ります。
深圳でのクリスマスは、イブの夜ほどの賑わいは無かったです。月曜日の昼間だったからってのはあるかも。
聖なる日に宿に引きこもるってのもなんだかアレなので市内をブラっとポタリングしました。
チェーンオイルが切れてしまったので自転車屋さんへ。
店内を見た感じ自転車用品は若干割高な気がしました。
いつも使ってるポピュラーな赤いやつ(名前忘れた)じゃなくて中国産の安いやつを購入。
自分へのクリスマスプレゼントってやつです。
レンタサイクルなのか何なのか、中国の都市部では同じ種類の自転車が何台も並んでいるのをよく目にします。
実際に乗ってる人も多いです。
そんでもってそこら辺によくぶん投がってある。
次の日、香港に入って中国のビザラン。
この日からがビザの残り日数との戦いです。
早起きが勝負のカギだったのに起きたのは10時くらい。やらかしました。
中国と香港の国境?の罗湖口岸。
ここからがまた面倒くさかった…。
中国の出国と入港は割とスムーズに済んだのですが、
香港側のゲートがそのまま電車の駅になっています。
駅員さんに聞いてみても、ここからそのまま外に出ることは出来ないようで、一回電車に乗らないといけないみたい。
仕方ないので持ってた100元を香港ドルに両替して、
上水駅というところまで一駅分の切符を買います。
一駅なのに25香港ドル(360円)もするし、お金と時間の無駄でしかなかった…
国境は深圳の福田区側にもう1つあるみたいですが、そっちの方はどうかわかりません。
香港では自転車の前輪を外せば電車に乗れるみたいです。
前輪外して自転車運ぶのがこれまたしんどかった。
他にも何人か自転車を運んでるチャリダーさんがいました。
上水駅で降りて香港の町。
ほとんど中国と変わらないけど、変わったことと言えば車が左側走行になったことと町中で結構英語を見かけること。
切符代を節約するために、ここから自転車でまた2つの国境を目指してみたんですけども、やっぱり国境周辺のエリアは徒歩や自転車では入れない仕様になっていました。
どうしても電車かバスで行くしかないみたいです。
それも3時間くらい道に迷って大幅に時間をロス。
仕方なくまた電車に乗って中国に入国し、そこからスタートできたのは夕方の17時くらい。
初日から走行距離稼げないのはなかなか今後に響いてくる。
ので、まだ都市部だから街灯もあるしってことで、日が暮れても気合で100kmくらいは漕ぎました。
最終的には廃墟泊です。
中国入ってから廃墟の女神様が微笑みまくってくれてます、そのくらいちょうど良い廃墟とのエンカウント率が高いです。
自転車で旅をする上で「距離を稼ぐ」っていう言い方はあまり好きじゃないんですけど、この日から数日はなにも考えずに漕いで上海までの距離を稼ごうという風にしました。
毎日100kmちょいずつ漕ぐよりは、今のうちにガッツリ漕いで、あわよくばどっかで2泊くらいして休みたいし、なんというか年末だし。
漕いで漕いで
メシくって
寝て
山登って
間違えて高そうな料理屋に入っちゃって
寝る。
っていうだけの4日間でした。
正直漕いでて全く楽しくなかったです。
でも、よそ見をせずにとことん自転車と自分に向き合えて、2017年の身体に溜まっていた悪いものを全部払えた気がします。
妙にスッキリした気持ちになりました。
地図にも載ってないような謎の集落に迷い込んで、住民の視線を全方向から浴びせられた時は恐怖で背筋がゾワッてなりました。
異世界に来てしまったのかと思った。
あとはやっぱり切実に道を舗装して欲しい。
都市圏に高層ビルを立てるよりも先に道路の整備をするべきだと思います。
3日目からはずっと山道+こんなデコボコ道でもうひたすら地獄。
そんなもんで、案の定後輪がパンクしてしまったので力尽きて近くの宿にチェックイン。
5日ぶりの宿。
「この時期は汗かかないから10日くらいは連続で野宿いけそうだな」とか思ってたんですけど、冬場でも漕いでると割と汗かくし、砂ぼこり的な意味でもちょっと厳しいです。
部屋に入って久々に鏡を見たら、ドン引きするくらい顔が真っ黒でした。
ここまでで12月30日、江西省は赣州市、于都县まで進んで来ました。
頑張ったおかげでペース的には順調だと思います。上海でゆっくり2泊はできそうな調子です。
走行距離:
97km/110km/132km/121km/86km