174日目 中国:于都 → 上饶
大晦日。
2017年を少し振り返ってみると、バイトと自転車が年の大半を占めてました。
支度して荷物を積んで、大晦日も変わらずにスタート。
一生忘れられない年です、2017年。
天気が良くて気持ち良い。
脚にだいぶ疲労が溜まってきているので、休憩多めです。
中国国内いたるところで見かけるモニュメント。
すごく勝手なイメージだけど、小学校とかでひたすらこの文言を唱えさせられてそう。
そのまま漕いで、2017年最後の夕陽を見送って、
夜ご飯は年越しそばっぽいのを食べたかったけど、入ったお店に麺が置いてなかったので、年越し野菜炒めになりました。
食べてる時、
「日本人が法国(フランス)から自行车で来たってよ!」
ってことが周りのお客さんにも広まって、店内のバイブスが最高潮に達しました。
店員さんもお客さんも、こっちが食べてるのをおかまいなしにガンガン話しかけてきてくれて、
いまモグモグしてるんだからちょっと待って!の繰り返しだったけど、正直めちゃくちゃ楽しかったです。
そしてGoogleの翻訳アプリはやっぱり神だなって思いました。
最初は初日の出が見えるロケーションで野宿場所を探してたんだけど、寒すぎて
「いやもう初日の出とかどうでも良くね」
っていう結論に至ったので、結局そこらへんにあったバス停で野宿。
5時にアラームをセットして、明日起きれたら初日の出見ようってことで寝ました。
テントの中で、寒さでガッチガチに震えながらの年越しです。
次の日。
アラームで起きるも、寒すぎて寝袋から出られず。
結局テントから出たのは7時前です。
ずっと買おうと思ってた手袋も結局まだ買ってなかったので、自転車修理用のにしていた油汚れまみれの軍手に自転車用のグローブを重ねて寒さをしのぎます。
ただ、思ってたより日の出の時刻が遅かったので、出発して少し走ったところで初日の出を見ることができました。
なんだかんだきちんと初日の出を見たのは人生で初めてな気がするけど、感動とかは無かったです。
「いいから早く出てきて地球を暖めてくれ」っていう、ただただその思いでした。
そんな正月のスタート。
最初に入った南丰县。
入った時点ではあまり正月感は感じられませんでした。
とりあえず朝ごはんに油条とゴマ団子を食べる。
正月感を求めてウロウロしてたら、やっとそれっぽいパレード?が。
そうそう、こういうの!こういうのを求めてた!
生きてるカモを鷲掴みしてぶら下げるおっちゃんにも、なにかおめでたさのようなものを感じました。
それからもう少し漕いで、南城县に突入。
ここでは結構盛大に初売りバーゲンのようなイベントが開催されてたりしました。
中国にも初売りのような文化はあるみたいです。
ただ、正月っぽさを求めてたはいいものの、いざそれを見てしまうとただ虚しくなるだけっていう事に気付いてしまったので、足早にその場を後にします。
休憩のときにお茶屋のおっちゃんに話しかけられて少しご馳走になりました。
温かいお茶が身体にめちゃくちゃ染みる。
念のためにインストールしておいた微信(WeChat)っていう、中国版のLINEのようなアプリで、ここに来て1人目の友達が追加されました。
新年早々おめでたいです。
2018年初野宿はちょっとした広場。
次の日出発しようとした時に、とある青年と仲良くなりました。
北京の大学に通っているというヨウくん。英語名はトニー。
中国の人は海外の人と接する時に自分の英語名も名乗ったりするみたいで、この英語名は自分で適当に命名しちゃっていいらしい。
「お前の英語名はなんだ?」
って聞かれて、考えたこともなかったのでとりあえずリッキーにしておきました。
Ken Yokoyamaの"Ricky Punks III"っていう大好きな曲からの命名です。
ありがたいことに朝ごはんに誘ってくれたので、そばのお宅にお邪魔させてもらいました。
後からわかったんだけど、ここヨウくんの家じゃなくて友達の家みたい。
まるで自分の家かのように振る舞ってたし、その友達も今は出掛けてるみたいだし、すごく謎。
でもそんなことは置いといて、温かくて美味しい郷土料理と、朝っぱらからビールをたくさんご馳走になって、涙出そうなくらいありがたくて嬉しかったです。
ヨウくんは英語も話せたので、英語と自分のたどたどしい中国語でいろんな話をしました。
ヨウくんのおかげで友達家族とも深いコミュニケーションをとることができたし、もう感謝しかないです。
ずっと居座るわけにもいかないので、一人ひとりとハグをして泣く泣く出発。
大晦日から色んな人と仲良くなれて、すごく幸せいっぱいな年末年始でした。
途中から道が最悪なコンディションになったけど、もはやそんなことはどうでもいいくらい幸せに溢れてる。
途中にあった龙虎山っていう観光名所チックなところ。
山が5、6個あってよくわかんなかったけど、雰囲気的にこのどっちかがその龙虎山だと思う。
上饶市に入ったところで50元の宿を見つけたのでそこに泊まりました。
人の温かさに溢れっぱなしな数日間だったけど、シャワーヘッドが無かったのは地味にめんどくさくて、1人で悪戦苦闘しながらこれは丁度いいオチだなって思いました。
走行距離:
108km
115km
125km