45日目 ブルガリア:ブルガス → トルコ:クルクラレリ
朝はまぁなんやかんやありました。
あとでしっかり確認したら、今まで滞在した国のコインを入れてた予備の財布と、ノートパソコンのケースに入れてた各観光地のポストカードなども盗られてました。
財布は数百円分しか入ってなかったからまぁよしとします。
超絶なんとも言えない気持ちで、黒海から昇る日の出を見るために海岸でスタンバイ。
ボキャブラリーが乏しすぎるけど、すごく綺麗でした。
青黒く淀んでいた東の空に、徐々に白くて眩しい輪郭が膨らんでいきます。
太陽が顔を出し始めると、それまで冷たかった浜辺の空気が、じんわりと暖かくなっていくんです。
さっきまでテンパりながら連絡とってた家族や友達とかも、いつも通りの言葉で聞いてくれて、
自分のやりたいことを好きなだけさせてくれる人がいて、それを応援してくれる人がいて、その上でこの景色が見れてるんだなー、あったけえなー、
とか思いながらぼーっと眺めていると、どっちゃり涙が出てきました。
そんな朝でした。
余韻に浸りながらもスタート。
トルコを目指します。
ブルガスから20kmも漕がないうちに、さっきまでの海の眺めとは一転、山だらけになります。
アップダウンが激しくてしんどい。
なんちゃら国立公園に入りました。
たまに立ち止まって見る山の風景も絶品です。
漕いでる途中は山こんちくしょうとしか思わないけど。
ブルガリアも残りわずか。
と思ったけど、グネグネ道だったので80km弱漕がされました。
出発から6時間ちょいかかって、ようやく国境到着です。
ブルガリア側はほとんど人がおらず、すんなり出国完了。
そんでもってトルコ入国。
荷物のチェックとかも特になく、パスポートにスタンプ押してもらってあっけなく終わりです。
と思ったら、トルコ側はものすごく渋滞してました。
救急車とかきてたから何かトラブルがあったのかも。
サイコンで測ってみたら3kmちょいくらい並んでました。
みんな昼寝したりおしゃべりしながらのんびりと時間潰してます。
トルコ入国後も山道でした、でも下りがメイン。
5kmくらいずっと下りだよっしゃーと思ってたら3km上らせるタイプの山。
なんなら下らせなくていいからずっとフラットにしといてくれって思います。
そんでもって、国境から40kmくらいの大きめの街、クルクラレリに到着。
「ヌューフス」と「ラキム」の意味はわかんないけど、この時点でトルコ語、読みだけならなんとかいけそうです、自信もてました。
モスクがドンと立ちはだかってて、
車通りがゴチャゴチャ。
ついにヨーロッパを抜けてしまったぞ、と気が一層引き締まります。
雰囲気がガラッと変わりました。
適当にお金下ろした後、なんとなくそこらへんにあったレストランに入ります。
店員のおっちゃんと目があった途端、何を注文するまでもなくこれが出て来ました。
あ、コーラは自分で頼みました。
いろいろ大丈夫かな、、とか思いながらも食べます。
味は普通のハンバーグ。
パンは食べ放題みたいだったのでバケツ1つぶん食い尽くしました。
お会計は20リラ、この時点で通貨の換算まったくわかんなかったけど、あとで調べると600円くらいです。
30を掛けるとだいたい円換算になるみたいです。
意外と割高だったな、しくじった。。
その後もちょっと漕いで、郊外のガソリンスタンドで野宿交渉。
一発オッケーでした、幸先いいです。
前日のビーチの湿気?で寝袋がぬれていたので乾かしていると声かけられました。
こんなに店員感が0のガソリンスタンド店員さん初めてです。
いや、右の人に関してはたぶんただの近所のおっちゃん。
チャイと、なんとデザートまでご馳走してくれました。
なんとか日本から来たことを伝えると、おー!カミカゼー!って盛り上がります。
試行錯誤を重ねた会話で得た情報は、このおっちゃんらがイスラム教徒ってことと、ものすごくウイスキーを飲みたがっていることくらい。
でもすごく楽しかったのでちょっとでもトルコ語覚えたいです。
いざ寝るぞってときに、遠くで花火が上がってました。
今年の夏は花火あきらめていたので、ちょっと嬉しかったです。
走行距離:136km
ブルガリア
滞在日数:10日
累計走行距離:641km
使った金額:349.58レヴァ(23500円くらい)