142日目 ラオス:ヴァンヴィエン → Muang Kham
山と自然に囲まれているこじんまりとした観光地、ヴァンヴィエン。
大きい浮き輪で川に浮かぶチュービングとか洞窟のツアーが有名みたいです。
欧米人と、なぜか韓国人のバックパッカーがおおい。
町のいたる所で英語とハングルを目にすることができます。
久々に澄んだ川を見てだいぶテンション上がった。
なにも考えずに1時間くらいここでボーッとしてました。
道路脇にあるサンドイッチの屋台でほとんど食事をまかなってました。
小さい食堂みたいなとこでもなかなか値段が張る一方で、これは200円くらいで安いしボリュームあるし野菜も摂れる。
行くたびに同じチキンとチーズのサンドイッチを注文するもんだから、おばちゃんが俺の顔みただけで作り始めるくらいには通ってました。
ヴァンヴィエンはそんなもんです、のんびり2泊して出発。
出発してすぐに動物の数が増えて山が深くなってくる。
空がすぐそばにあって手を伸ばせば届きそうな感覚が山ならではで良いです。
山の中にも10km置きくらいにポツポツと小学校中学校があります。
ちょっとした集落を通りがかった時にいきなりおばちゃんから「じゃあこの子らのこと頼むわ!」みたいな感じで学校への見送りを頼まれました。結構困った。
男の子の方はなかなかのマセガキだったけど、「帽子カッコいいじゃん!おれもかぶってるし!」ってジェスチャーも交えつつ伝えたらすんなり打ち解けてくれた。チョロい。
カンボジアではハロー!だったけど、ラオスではサバイディー!って言いながら子どもたちが挨拶してくれます。
時には追いかけて来ます。
登りがなかなか辛いときでもすごく元気でる。
やっぱり挨拶ってすばらしい。
パンク。また後輪。
荷物を降ろさずしてタイヤを外す方法を編みだそうと頑張ってみたものの結局時間の無駄だった。
丁度いい屋根を見つけたのでこの日はそこで野宿です。
準備をしてる時にドイツ人サイクリストのエド夫妻に出会いました。
バカンスで写真を撮りながらラオス北部を自転車で回ってるみたいです。
もう少し北西のルアンパバーンを目指すと言ってたけど、自分とは方向が違うのでここでお別れ。
最後になんとバナナを一房くれたのでこの日の夜ごはんと次の日の朝ごはんにしました。
次の日出発してすぐ、温泉を発見。
昨日もう少し漕いでればここに入ってポカポカのまま寝れたな…と思いつつ、タイミングがなんとなく合わない気がしたのでスルー。
季節のためか高地だからか、ここまで来ると朝夕はすごく冷え込むようになってきました。
この日はずっと上り道。
天気もいいし景色もすごく綺麗なんだけど、それすら嫌になるくらい登らされる。
少なくともラオス北部はバカンスに自転車で回りに来るところじゃねえなと思いました。
エド夫妻ドM疑惑。
4時間くらいひたすら上って、とりあえずの頂上にある休憩所に到着。
と言ってもまだまだ山は続くんですけど。
車はたくさん止まってたけどさすがに自転車は見当たらなかった。
思わずウットリするくらい景色が綺麗。
売店に並べられてるポテチ類は高地のためにハチ切れんばかりにパンパンになってる。
どこかのテレビ局が自転車の前でカメラを回してたのを見てここぞとばかりに話しかけに行ったけど、立ち話のみで取材は受けさせてもらえませんでした。
小さい商店を見つけて買いだめした非常食と言う名のお菓子たち。
と、一生懸命に帳簿をつける店のおっちゃん。
わざわざそんなとこで立って書かんでも、そばに椅子と机があるのに。。
そしてそこから念願の下り道。
とは言っても、ヘアピンカーブが怖すぎてスピードが出せないので下りのありがたみが半減です。
ブレーキ握りすぎて手の平が痛くなるくらいの斜度でした。
夜ご飯はどこの食堂にもだいたい置いてある東南アジアチックな米粉の麺。
これも比較的値段は安いです、つっても300円弱くらいはするけど。
ニンニクが効いてて美味しい。
この日も結局そこらへんで野宿しました。
ラオスは意外と山の中のこんなところに?ってとこにもゲストハウスがあったりするけど、天気もいいしお金かけたくないし。
朝夕は冷え込むけど、満点の星空がめちゃくちゃ綺麗です。人生で1番レベルにすごい星空を見てしまいました。
あとは車も少ないから超静か。これは逆にちょっと怖い。
朝ごはんは前日買っておいたインスタントラーメンと水飴でピーナッツを固めたお菓子。
言うまでもなくインスタントラーメンはそのままバリボリ食べます。
ジョージアで泣く泣く捨ててきたガスは結構お店を探したりしてるんだけどなかなか見つかりません。
もはや腹が膨れてエネルギーになればなんでも良いです。
ちょっと走って盆地っぽいところに出たところでまたまたサイクリストに出会いました。
向こうは久しぶりのサイクリストだったのか興奮しまくってて名前が聞き取れなかったけど、とりあえずフランス人の方。
世界一周の途中で、夏頃には日本にも来るみたいなので連絡先を渡しておきました。
自分もこれまで色々な人にお世話になったぶん、日本ではめちゃくちゃにおもてなししてあげようと思います。
こんなところにも立派なちびっ子サイクリストが。
チラホラこっちを振り返って追い越されまいとスピードを上げるお姉ちゃんの姿がなんとも愛おしかった。
容赦なくしっかりとぶっちぎってやりました、世の中そんなに甘くない、弱肉強食の世界です。
夕方ごろにはMuang Khamという小さな町に入って、久々に文明に出会った気がしました。
電灯とか信号あるし。
ゲストハウスを見つけたのでそこにチェックイン。
連日の山続きで脚がパンパンです。
走行距離:
74km
95km
118km