チャリで攻めるブログ

-いざ世界へ-

183日目 上海 → 日本

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必死こいて目指してきた上海に到着して、一応こんな写真も撮ってみました。

後ろにあるのはテレビ塔らしいです。

イルミネーションが綺麗でした。

 

着いたとは言っても、旅が終わった感じや達成感が込み上げてきたわけでは全くなくて、この時はなんとなくフワフワした感覚に包まれてました。

 

というよりも「やっとゆっくり休める…」っていう安堵が大きかったです。

 

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ユースホステルにチェックインして、シャワーを浴びてそのまま寝たんですけども、

朝起きた時には荷物を整理してまた出発しようとしてる自分がいました。

習慣って怖いです。

ここらへんでようやく「あ、そういえば終わったんだ」という実感がジワジワと現れ始めます。

 

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上海に着いたら何かをするって決めていたわけでもなかったので、とりあえずいつものように周りをお散歩。

 

外に出た瞬間もの凄く寒くてやっぱりやめようと思ったけど、さすがにせっかくの上海を引き籠もりっぱなしで終えるのはもったいなかったので踏ん張りました。

鹿児島・沖縄と同じくらいの緯度なのにどうなってんだよ…と地球にブツブツ文句を垂れながら散策します。

 

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銀行に行って余った人民元を日本円に変えて、半年ぶりに福沢さんと野口さんとご対面。

 

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予約していたフェリーのチケットを受け取りに行って、

 

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これまでの日記とチョコをツマミに宿のロビーでボケーっと晩酌をするっていう上海ライフでした。

特別な感じは全くなかったけど結構満足してます。

 

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次の日、いよいよ帰国のフェリーの蘇州号にチェックイン。

 

なんとここでまさかの日本人サイクリストに遭遇しました。

ウイグル方面や中央アジアをしょっちゅう走り回っている吉田さんという方。

船の中でいろんな話を聞いたんですけど、どれも重みというか厚みがあっておもしろいし、なによりめちゃくちゃいい顔で笑うステキな方です。

 

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二泊三日の船旅はすごく楽しかったです。

ざっと見たところ乗客は50人くらいで、中国人と日本人とその他外国人が6:3:1くらいの割合。

二等室Bという一番等級の低い雑魚寝の部屋に泊まって、同じ部屋の皆で仲良くなっていろんな話をしたりご飯食べたり、修学旅行のような気分でした。

 

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レストランのご飯も美味しいし、浴場もついてる。

 

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大陸を離れて東シナ海に出ると、波が荒くなってめちゃくちゃに船が揺れ始めます。

同じ部屋にいた常連さんによると、この時期は海が荒れやすくて、驚くことにこの程度の揺れは全然大したものじゃないみたいです。

フロントでタダでもらえる酔い止めが無かったら地獄の3日間だったと思います。

 

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2日目の夜、docomoの電話回線も繋がるようになって、ついに関門海峡を通過。

いよいよ帰ってきたんだなぁと、少し込み上げてくるものがありました。

外のデッキは鬼寒くて震えが止まらなかったです。

 

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そして次の朝、いよいよ大阪港に到着。

やっぱり皆もそれぞれいろんな思いがあったのか、港に着いたときは皆テンションが高ぶってました。

言わずもがな僕もその中の1人です。

 

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船を降りて、預けていた自転車を受け取って日本に入国。

さすがは日本、税関の手続きとか荷物のチェックがめちゃめちゃ厳重でした。

警察官がクンクン匂いを嗅いできたり、一緒に乗ってた中国人がソーセージを没収されてたり。

 

泥まみれの自転車は絶対に検査引っかかるだろうなと思ってたけど、すんなり通過できたので良かった。

 

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ここからは80kmくらい漕いで、三重県にある祖父の家に何日か滞在します。

吉田さんも奈良に向かうとの事だったので、港から大阪の市内まで案内してもらいました。

 

吉田さんは「今日はどっかで野宿だなー」って言ってて、「おーいいですねぇ」みたいな会話をしたんですけど、よくよく考えるとこの会話すごく異常だなって思います。

半年間で少しは旅人らしくなったなとしみじみ。

 

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漕ぎ始めてすぐは、”日本に帰ってきた”というよりも”20ヵ国目の外国に来た”っていう感覚でした。

 

そこら中にコンビニや自動販売機がある事とか、通りすがりの人の会話の内容がわかってしまう事とか、ごく当たり前な日本の日常がすごく異様な光景に見えてしまう。

 

でもやっぱり日本語に囲まれているっていう安心感は半端じゃないです。

 

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吉田さんとバイバイして、帰国後初の食事はすき家のチーズ牛丼です。

美味しすぎて涙出るかと思いました。

 

というか日本、コンビニでも飯屋でも、店員さんの接客態度が神がかりすぎていて、逆にこっちが申し訳なくなるくらいです。

今まで漕いで来た国の店員さんは、愛想はあるんだけどだいたいヒマな時は堂々とスマホいじってたし、自分もそんな対応に慣れちゃっていたので。

そんな些細な事なんですけど、日本人としてちょっと誇らしさを感じました。

 

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そのあとも日本を全身で感じながら三重まで漕いで、

長いようで短かった自転車旅は全行程が終了しました。

 

じいちゃんの「おかえり」がとても温かかったです。

 

走行距離:82km

 

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